音声記録

スターリンの顔の彫刻の横
カトルガ12にやってくる新しい科学者や技術者が段々減って0になってしまった。
バリソフ博士がカトルガ12の新しいトップに座るという噂もあるが
モスクワが博士をそんなに信頼しているとは思えない。
デミチェフ博士が火事で死んでさえいなければな…

デミチェフ救出後、扉の前
デミチェフ博士がモスクワに行って以来
カトルガ12にやって来る新しい科学者や技術者が10倍に増えている。
我々の研究に関する博士のプレゼンテーションがとても上手くいったに違いない。
新しい施設の建設が始まり、我々の研究資金も増え続けている。
考えて見れば、ほんの4週間前にデミチェフ博士は火事で死にかけたんだっけ。
博士を救ったものが誰であれ、我々皆が大きな恩恵を受けたと言えるな。

扉を開けた先の道端
どれくらいの時間が私に残されているのか分からないので、手っ取り早く終わらせよう。
おおよそ2時間前にシンギュラリティが爆発し、数百人が亡くなった。
だが、拡散している放射線の影響も出ており…
人間が凶暴な怪物に変異し、人間を襲っている!
奴らに見つかる前にここを逃げ出さなければ!

住居1階
この音声記録を見つけたものがいるのなら、頼みがある!
私たちの子供たちが階段の上にある部屋に隠れている。
あの子たちには限られた量の食料と水しか残されておらず、あまり長くは持たないだろう。
お願いだ!子供たちはとても怯え…うわっ、うわあああぁぁぁ!!!!

学校1階トイレ
…助けて!
警報が鳴ったと思ったら、爆発が起こったの。
Msバルスコワは叫んで、教室から走って出て行っちゃった。
私たちは取り残されて…他には誰も居ないわ。
私はトイレに隠れてる。
皆が叫んでいて、外はパニックで…どうしたらいいの。
お願いっ、助けて!

学校2階教室
デミチェフ博士は学校に設置している機器は安全だと説明したけど、私は心配でならない。
友人の話では、E99は生物の肉体を変異させるらしいし…
そんな危険なものに子供たちを晒すなんて、どういうつもりなのかしら。

学校2階通路
どうしてお昼を食べるときに友達と一緒じゃいけないのかしら。
みんなを決められたテーブルに座らせて、目の前に置いた食事を無理に食べさせてくる。
誰とも交換しちゃいけないの。
そんなに食べたくないし…
最近、おなかがとても痛いわ。

学校1階通気口
別の事象が起こった。
前回よりも更に深刻だ。
バリソフの限界点を超えている。
私たちは施設の保護が済んだら丘へと向かうつもりだ。
カトルガ12を一刻も早く離れなければならない。

デブリンと合流後、小屋の中
ドックに通じるゲートに人々が集まっている。
監視用ボートの定員数が足りないという噂が広まっているらしい。
(聞き取り不能:日本語ではない?)

監視所前の小屋の中
ドックに到着したが、ボートは全て出発していた。
定員を超えたらしい。
兵士たちは戻って来ると言っていたが…
より大規模な、更に深刻な別の事象が起こりはしないか不安だ。
私はデータの数値を見た。
最悪の事態を恐れている。
ナディアの姿も見えない。

監視所地下室
皆の話によると、多くの監視用ボートは出発したとき空きがあったらしい。
私たちは置き去りにされた…
カトルガ12はおしまいだ。
それに彼らは自らの過ちを葬りたがっているようだ。

監視所コンテナの中
「今日は土曜日。ママが戻ってきたからパスタを作ってくれる。
 それからパール号に乗って家に帰るの。早く――」
「ナディア、静かに!それを渡しなさい!」
「でもパパ!ママのことを話したいの!」
「お願いだ、もう日が沈んでいる。暗くなったら静かにしなきゃダメだと知ってるだろ?
 ルールを覚えてるか?夜はかくれんぼをするんだったろ?さあ、レコーダーを渡しなさい」
「けど、パパ!」
「ナディア、頼むから静かにしてくれ!奴らに聞こえてしまう、静かにしなきゃダメだ!」
「ママは静かにしてたけど殺されたじゃない!」
「しーっ!何てことだ!走れナディアッ!逃げるんだーっ!!」
「パパ…パパ…」

無線塔ガレージの中
人々が兵舎を襲い、多くの者が死んだ。
生き残った多くは島の地下深くに逃げ込んだ。
ナディアを見つけなければ。

最初のゼック戦前
私たちは12人いた。
シンギュラリティが爆発したため、近くの倉庫に避難したんだ。
しかし、そこでアレに見つかってしまった。
残っているのは3人だけだ。
この島を離れなければならない。

最初のゼック戦後
怪物を振り切れたらしい。
それとも奴らが興味を失ったのだろうか。
今のところは安全だが、パベルが足首を捻ったらしく骨折していないか心配だ。
今夜はここで休息をとることにした。
幸いにもこの小さな安息の地にはチェスのセットとウォッカが置いてある。
快適な生活を楽しめそうだ。

研究所広間
「被験者の筋肉組織密度が上昇した原因はE99同位体としか考えられない。この同位体は――」
「この施設は封鎖される」
「は?何を言っている。どういう意味だ?」
「セキュリティ違反があったってことだ。一緒に来い」
「誰にそんな権限を与えられた?」
「私だ」
「デミチェフ博士…バリソフ博士が黙ってないのはお分かりでしょう」
「バリソフは私が始末する。奴は祖国ロシアを裏切った。
 お前たち2人は、彼らを捕らえて例の装置を見つけ出せ」
「在り処を知っているなら教えろ!」
「私が何か喋る頃には、デミチェフが地獄で腐っちまってるさ!」
「死にたくなければ言われたとおりにしろ」
「デミチェフがあんたのようなチンピラに真実を隠せると思ってるならとんだ時間の無駄遣いだ!」

時の裂け目がある研究室
こちらはヴィクトール・バリソフ博士の作業記録。
E99で時間を変えられるという私の疑念が現実に証明されてきた。
私たちの最後の実験ではトウモロコシの種が僅か3日で成熟した。
この結果は驚くべきものだ。
デミチェフ博士がE99の人体影響をテストするよう求めてきたが…
私はもちろん断った。

エレベーターに乗って大型ゼックを見た後
こちらはバシリー・コルキン博士の音声記録。
昨晩遅く彼がまた私を訪ねてきた。
テレポート実験をした被験者アルファだ。
ここ2週間で4度目になる。
彼はどこからともなく実体化してく。
外見のいたるところがより肉体的になってきたようだ。
正直言うと、彼が少しだけ恐ろしい…
彼の目にはとても悪意がこもっている。

大型ゼックに襲われた後
「博士諸君、君たちが様々なプロジェクトで多忙なのは理解している。
 コルキン博士、問題があるのかね」
「いえ、イワノフ大佐。大丈夫。大丈夫です。」
「よろしい。スケジュールが厳しいのは分かっている。
 与えられた任務が不可能に近いという事もだ。
 しかし、諸君らは地球上で他の科学者が誰も成し得なかった
 E99のパワーを制御するという偉業を達成しようとしている。
 今後も研究を継続し、諸君らが祖国ロシアの役に立っている事を胸に刻みたまえ」

最初のフェーズチック戦後
クソッたれ!退避勧告が発令されたってのに
下水道の近くで発生した騒ぎを調べるまで離れられないとはな。
さっとは見てくるが一秒だって長居するもんか。
あそこじゃ数え切れないほど奇妙なことが起きてる。
この島はいかれちまったんだ。

線路に出る前
俺は2日以上もここから身動きが取れてない。
動こうとする度に、クリーチャーがそこに現れて…俺を待っていやがる。
1日中唸っているのが聞こえてくる。
食料も水もなく、怪我をした足は感染しちまってる。
少しも体重をかけることが出来ない。
俺は自分の運命を受け入れた。
昨日、ボートの出る音が聞こえた。
もう誰も残っていない。
俺と…
あの、クリーチャーだけだ。

制御塔に向かう途中
こちらはピョートル・ニコルスキーの音声記録。
カトルガ12は地獄へと変貌した。
私たちのグループは協力して何とか生き残った。
地下に移動してクリーチャーから隠れるつもりだ。
不運なことにトンネルは崩壊していた。
これ以上は進めない。
夜の間、身を隠す場所をどこかに見つけることにした。
もしかすると、この惨劇をやり過ごせるかもしれない。

クレーン台を降りた後
こちらはピョートル・ニコルスキーの音声記録。
ミハイルと彼のグループが去ってから2日が過ぎた。
私たちは彼らと一緒に行くべきではなかったのではと思えてきた。
夕べ、クリーチャーの攻撃を受けてグループの半数が殺されてしまった。
今夜も戻ってくるだろう。
すぐ外で奴らが辺りを嗅ぎ回り、暗くなるのを待っている音が聞こえる。

強化ゼック戦後
奴らに突破され、一人残らず…全員殺された!
許してくれミハイル!お前が正しかった!
一緒にドックに行くべきだったんだ!
(クリーチャーの鳴き声)
嫌だ!やめろおおぉぉ!!
(クリーチャーの鳴き声)
うわあああっ!!

窓越しに錠前を壊して入れる部屋
「昨晩、ピョートルに私たちと一緒に来るよう説得したが、無駄だった。
 彼は一度決めると頑として聞かない男だ。
 私たちのグループは今朝、半分の食料と弾薬を持って出発した。今のところ問題はない。
 もしかすると運よく安全にドックまで辿り着けるかもしれない。」
「ミハイル!ミハイル!急いできてくれ!」

初めてリバートに遭遇する手前、エレベーターの中
クリーチャーは目が見えないと気づくのが遅すぎたことに胸が痛んでならない。
アレクセイが奴らの犠牲になる必要はなかった。
ただ静かに奴らのそばを通りさえすれば、彼は死なずにすんだのに。
アレクセイ、君を…皆を失望させてすまない。

TMDアップグレード「変異」入手前の下水道
私たちの人数が急速に減っている。
この下水道から抜け出す道を探し、鉄道に辿り着かなければならない。
そこで動力車両を見つければドックまで乗っていけるはずだ。
あいにく、ゆっくりと移動しなければならず多くの者が傷ついている。
クリーチャーはとても強くてずる賢い。
昨晩、悪夢を見た。
ピョートルが死んでしまった。
ただの夢であってほしいと信じたいが…
心の底では現実だと分かっている。

オートキャノン入手後
デミチェフと彼の実験を呪わずにはいられない。
いまや残ったのは3人だけだ。
それに食料と弾薬も底をつきかけている。
クリーチャーの殺人マシンとしての優秀さには敬服するばかりだ。
これらの実験が適切に制御されていた場合に
ソビエト連邦が何を手にしたであろうか想像してほしい。
その力の前に西側諸国は為す術がなかっただろう。

キャスリン救出後
私がグループで最後の一人だ。
知る限りではこの島で他に生き残っている者は居ない。
列車に向かおうとしたが巨大なクリーチャーがまるで空き缶のように破壊してしまった。
ドックまでは歩いていくしかない。
くそったれ!デミチェフめ!
この死と破滅は全てお前のせいだ!

パール号、ブリッジを抜けた先
個人記録:1955年11月22日
デミチェフ博士がE99爆弾と呼ぶものを手に入れた。
自分の船に乗せておくのは気が気でない。
未完成でテストもされていない代物だ。
それに爆弾は危険だ。
部下の船員たちには後方の貨物区画に近づかないよう指示してある。
帰路の途中で海が荒れなければいいが。

パール号、船長室
個人記録:1955年11月22日
今夜ローマンが殆どパニック状態で私のところに来た。
E99爆弾のコンテナが光ってると言い張るため、自ら確かめるしかなかった。
彼の言葉は本当でコンテナ全体が奇妙なオレンジ色の光で包まれている。
すぐにデミチェフ博士に連絡を取ると「心配する必要はない」と言われた。
単にコンテナ内部のE99が原因だと言う。全く輸送に危険はないらしい。
…本当か疑わしい。
だが朝にはスケジュール通り出航しなければならない。

死体袋が並ぶ通路
あとどれくらい耐えられるか分からない。
2日前にシンギュラリティが爆発して以来、私は寝ていないわ。
数人の医療スタッフでトンネルに医療所を開いたけど
どれほど多くの人を治療しようと更に深刻で重症な患者が現れる。
この島のせいで私は死ぬんだわ。

割れた窓から入れる部屋
「パベル、我が弟よ。私は生きてる中で最も幸運な人間に違いない。
 2週間後に世界で最も美しい女性、アリーナと結婚できるんだ」
「違うわパベル。2週間後に世界で最も幸運な人間になるのは私よ。
 だって、あなたのお兄さんと結婚できるんだから」

ラジオン初登場前
市民のグループを避難所に案内している途中で襲撃された。
クリーチャーは追い払ったが、その頃には多大な被害が生じていた。
俺は酷く出血している…
今頃クソ野郎は這って進むクリーチャーの群れと俺を待ち伏せている。
(?)も切れてかなり疲れている
ここで休んで奴らが去るのを待つしかない。

首吊り死体のある場所
あの惨事が発生した時、アリーナと私は避難所のトンネルへ走って向かった。
危ないところで間に合ったが、トンネルが一部崩落して私の脚は潰されてしまった。
救助を待ったが、誰も来なかった…
アリーナは私のために薬を探しに出て行ったが、あれから3日が経つ。
彼女は戻ってこない…
彼女が居ないと私は生きていけないだろう。

反応炉へ向かう途中最初の部屋
こちらはニコライ・デミチェフ博士の音声記録。
我々はカトルガ12にバリソフ博士を迎えられて非常に幸運だ。
彼には才能と信念がある。
彼がここで何を成し遂げるのか楽しみでならない。

強化ゼック戦後
こちらはニコライ・デミチェフ博士の音声記録。
先ほどバリソフ博士によるTMDの初期実験を見せてもらった。
物体の時間と状態を変化させる非常に興味深い装置だ。
この成功でバリソフ博士の才能が証明された。
TMDにはとても興味深い応用方法があるかもしれない。

バリソフ博士と別れる部屋
こちらはバリソフ博士の音声記録。
カトルガ12は非常に素晴らしい施設だ。
E99の研究に取り掛かるのも楽しみだが
更に興味をそそられるのはデミチェフ博士とともに働けるチャンスを得たことだ。
彼の量子物理学における理論は画期的だった。
彼と一緒なら素晴らしい偉業を達成出来るだろう。

多数の兵士の幻影が残る部屋
こちらはバリソフ博士の音声記録。
TMDが上手く作動した!
物体の時間と状態を変化させることに成功したんだ。
デミチェフ博士にその場で見せられたことが嬉しい。
彼は私と同じくらい誇らしげだった。
だが、デミチェフ博士にTMDの人体実験を始めてはどうかと求められた。
もちろん私は断った。
この話はこれっきりになるといいが…

階段を下りた先の部屋
こちらはバリソフ博士の音声記録。
デミチェフ博士がいまだに私からTMDを奪おうとしている予感がするため
研究室の下にあるE99の洞窟に装置を隠しておいた。
鉱床から発せられる放射線が装置のエネルギー信号をカモフラージュしてくれるはずだ。
どんなことがあろうとデミチェフに私の研究成果を渡してはならない。

バリソフ博士の研究室
こちらはバリソフ博士の音声記録。
もう我慢できない!
今日知ったのだが、デミチェフが私の研究室に押し入って
TMDを力ずくで奪おうと計画しているらしい。
仲間全員に彼の要求に応じないよう警告しておいた。
デミチェフがTMDをどんな歪んだ実験に使うのか想像すらつかない。

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最終更新:2013年02月11日 08:46