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現象

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fistados

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 「現象(げんしょう、sorro)」とは、死神が発生させるの状態のこと。
神界語の言霊を含んだ命令形を発することで自然界に命令を下し、気を作り出す。その気を形成して起こす様ざまな作用のことである。あくまで気に自然現象へ介入操作させる際の命令であり俗にいう「呪文」ではない。
単語を発すれば誰でも使える訳ではなく、形成までのプロセスと発生後の動作をすべて思い描いていないと発動しない。死神でも全ての現象を操れる訳ではなく、未知の現象も多い。手や指などで指示する必要は特になく、全く意図しない体勢からの発動も可能。

目次

現象の一覧

qorsardé(オルサルデ):命に従え

死神の中では最も基本的な現象。対象となる偶然の生存者に触れながらこれを命令すると、本来の死ぬはずだった死因で殺すことが出来る。タイミング調整によるタイムラグはあるものの確実に死ぬ。対象に触れていなかったり、まだ死が訪れていない者や死神に対して用いても効果は無い。

estrdé(エストルデ):射抜け

気を槍状に練り上げて高速で放つ現象。原則的に気の圧縮時間が長いほど射出速度が増す。速度は平均100km/s、最大速度は240km/s。
  • browas(ブロアス):estrdéの 拡張式 の一つ。「まっすぐに」という意味。止まるなどの指示や対象物に当たらない無い限り、限りなく直線に突き進む。(対象物が避けた場合、迂回して戻ってくるが、後ろや横に進むことは出来ないので現象で進行を妨害された場合はそのまま停滞し続ける。)
  • wendas(ウェンダス):estrdéの拡張式の一つ。「曲がるように」という意味。補助としてどこへどのくらい曲がるのかを構想する必要がある。
  • galios(ガリオス):estrdéの拡張式の一つ。「圧迫しながら」という意味。後ろにある空間を圧縮し加速率を上げる。射出時は術者本人もバックヤードを受ける。
  • varstë(バルステェ):estrdéの拡張式。神界無類の最大規模・最大出力を誇る現象。光速の736倍の速さを記録し、通常のestrdé最大出力の約5万倍の破壊力を持つ。あまりの出力の高さに一瞬で時空間をねじ曲げた。神界の実験では射程周囲半径160km、深さ60kmを消失させ、一光年先の木星級の星をわずか0.0000001秒で小惑星帯にまで粉砕した。予想外の反動にその場にいた射撃主を含む実験関係者はことごとく消滅するという事態となった。

òrsardé(エルサルデ):叛け

自身に向かってくる現象に対して叛発を促し、射撃主を攻撃するように仕向ける現象。
この現象を施した場合、対象となる現象の周りを強い気で取り囲み命令形を遮断するため、射撃主からは一切の制御ができなくなる。
コンピュータの文字コードによっては「orsardé」「versardé」と書くこともある。

partènordé(パルタノルデ):塞げ

気で素粒子を包囲し凝固させ高密度で三角形の壁を作り空間レベルで遮断する現象。これによってできた壁を三角高密度素粒子壁ともいう。
一枚でも強力なダイナマイトを防げるほど頑丈だが、死神の実力によっては何層にも重ねることで核爆弾(放射線も含む)を防ぐこともできる。
三角の面積が小さいほど密度が上がり、大きいほど密度が下がる。

xherdé(セルデ)

一度起こした現象を解消する命令。
「閉じろ」や「止まれ」などの消極的な意味を持つ。
  • filloßós(フィロソス):xherdéの拡張式。「命令する」といった意味。身前に神文を表示し、これに触れた現象はòrsardéの制御下にあろうとも消滅する。ただし、自身の放った現象にしか通用しない上に、極度の疲労を伴う。

leńordé(レノルデ):増幅しろ

体力を糧として自身の攻撃や強度を増幅させる現象。発生させた気を纏うことで機敏かつ硬度を上げ、行動力を上げる。
増幅のレベルは 倍詔 を添える。

nastrdé(ナスタルデ):失え

あらゆる現象を相殺させる。発生した現象の反位現象を発生することで現象自体を相殺させるが、現象に対して同等の力を発現させなければならない特殊性から制御が難しく、場合によっては爆発や暴走を引き起こすことがあるので注意が必要。防御現象に対しては「拮抗」、攻撃現象に対しては「浸食」と呼ばれる。パブリクおよびクブリクの制御官は必須習得現象。

nogtardé(ノータルデ):弱まれ

現象を消極化させる。これを施されても現象は完全に力を失うわけでなく、単純に威力が弱まるだけ。nastardéに比べ技術力は必要としないが、効力が弱いことと消極化させられない現象も存在するのでnastardéとの併用が好ましい。

gartardé(ガルタルデ):止まれ

気によって閉じられた空間内にある素粒子の動きを拘束して停止させる。事実上時間が止まったような状態となり、現象が持続する限り朽ちることもなければ動かすこともできない。また、一切の分子運動が空間ポイントに対して固定されているため、外部からは空間内に手などを入れることが出来ず、高密度な塊のようになる。
  • cömos(コーモス):grtardéの拡張式のひとつ。「素粒子」という意味。素粒子の運動を止める。省略可能。
  • celes(ケレス):grtardéの拡張式のひとつ。「原子」という意味。原子核の運動を止める。
  • cestos(ケストス):grtardéの拡張式のひとつ。「元素」という意味。元素の陽子、電子、中性子までの運動を止める。

hornardé(ホルナルデ):電じろ

気により電子を収束させて流れを作り出して電気を帯電させる。発生した電気は自身も感電する恐れがあるため現象の扱いは難しい。ただし、死神は神経系電気信号により動いているわけではないので感電しても痙攣を起こすことはない。
  • cxros(クロス):hornardéの拡張式のひとつ。「電子」という意味。陽電子と陰電子を対活性させて臨界を作りプラズマを発生させる。
  • cxronis(クロニス):hornardéの拡張式のひとつ。「陽電子」という意味。プラス電気を発生させる。
  • cxronos(クロノス):hornardéの拡張式のひとつ。「陰電子」という意味。マイナス電気を発生させる。

paytardé(ファイタルデ):共鳴しろ

気により原子を振動させて低周波から高周波までの音波を発生させる。音楽を奏でるものから破壊音波の発生まで幅広い。

lhe˜ßordé(リゥェソルデ):穫れ

気を弧状に形成し、鎌のような刃を作り出す。それを何らかの形で弾き飛ばすか、棒などに固定させて切り裂く。高密度のものになるとその形がはっきりとわかる。

xognordé(ソークノルデ):発せ

超振動粒子マイナス原子体を限界まで圧縮し、プラス原子に触れた瞬間に電子を対反応させることでプラズマ爆発させて吹き飛ばす。どんなに軽く圧縮しても核爆弾ほどの破壊力を持つ。この際に生成される液体状のものは5mlほどの小さなもの。

rhoßerdé(ローセルデ):降れ

estrdéに似た巨大な針状の気を上空2kmから一気に降下させる。倍詔に倍々比例して針の数が増えていく。最大はセノトグーステスの4000本。

拡張式(かくちょうしき)

現象に更なる機能を付加する際、現象命令の前に提唱する単語。
現象によって拡張単語は異なり、同じ単語を共有する場合でも効果が異なることがある。
拡張式接尾辞では命令形(-rdé)ではなく形容詞(-s)となるのが普通(ただし「varstë」などの例外もある)。

倍詔(ばいしょう)

現象の強さや規模を調整するために付加するもの。
その出力に耐えられるかは死神自身の実力に左右される。
基本的に「数詞+nos」という形式である。
  • setenos(セテノス):2倍
  • tronos(トローノス):3倍
  • grawdènos(グラウディノス):6倍
  • bitnos(ビートゥノス):9倍
  • radianos(ラディアノス):12倍

神界語による言霊を持つ命令形によって発生し、さまざまな動きをして現象を発現させる元となるもの。クブリクの技術機関T.R.U.N.によると、素粒子を取り囲み制御することから物質ではないとしている。詳しい発生原因は解っていないが、「媒体」を利用して特殊な環境を生み出すことが解っている。媒体となっているものは解明されておらず、いかなる場所条件下でも気の消失や虚弱が発生しないため、「媒体」の発見は難しいとされている。擬似的な媒体として神文があり、これは死神の科学技術で作られたもの。

影響

物体移動限界速度('cravhuenèris)

物質が質量と分子構造を維持できる限界の速度圧。理論名をecs速(ers cerós sorvhues)、正確な値は出ていない。この速度を超えると分子構造が空間圧により破壊され素粒子レベルまで砕けて消滅する。

物質劣化速度('cravonotoris)

全ての現象は物質劣化を伴う速度を超えることは出来ない。クブリクの技術機関P.W.D.によれば、その速度を停止あるいは加速させることはできるが、fir.4297(初加速復倍率fir.0.2)を超えることは不可能とされている。

時空速度('tòporis)

光速より速い空間と時系が移動する速度のことだが、現象でこの速度を出せるのはvarstëだけである。0.0001秒以内にこの銀河系を脱出し、神界の科学力で計算できる最大速度は光速の約4万倍、可対峙性物質抵抗は約fir.2,000,000,000,000,000,000(20垓粒の砂が光速以上の速度で1点に集中衝突する圧力)とも言われる。時空速度の上限は定かではない。未知の部分が多く、現象での再現も限定的である。無論、あらゆる現象を用いてもこれを止めることは出来ない。初時空速度を超えると時間が停止に等しい効果がある。

関連用語



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