桜場コハル作品エロパロスレ・新保管庫

えるおー(後編)

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『ちょ……今度は何なんだ……って、無理やりに脱がすなーッ!』
『何言ってんだい。女らしくパーッと脱いで見せなさいよ……って、お前やっぱりぺったんこだよな~』
『五月蝿い。お前だってたいして大きくはないだろ。私だってまだこれからだ』
『どうして藤岡はこんな理想的なつるぺたにも反応しないのか……うーん』
『無視かよ!』
聞こえてくる二人の声から察するに、どうやらチアキはカナによって完全に剥き身にされてしまったようだ。
藤岡は息を呑んだ。
『もうこうなったらこれしかないな。ハルカのような成長しきった女には似合わない、幼女にこそ許された最強のアイテム……、このスクール水着だ!!』
『バカ野郎! 藤岡は私達と海に行ったことだってあるじゃないか。今更水着を着て意味があるか?』
『わかってないね~。普通の水着とスク水じゃ破壊力は豆鉄砲とショットガンくらい違うんだぞ?
 チアキのような幼女が着れば破壊力は更に倍、ドンと核爆発レベルだ!』
『お前の頭の中が核爆発で破壊されてしまえ』
『あれ~、どうでもいいけどどうしてお前、胸のところの名札が「5の2 南」なんだよ。
 そこはたどたどしくひらがなで「5の2 みなみちあき」とかにしといた方がポイント高いんだぞ?
  私が見たエロ本でもそうだったしさ』
『話を聞け~ッ! って言うかお前見たのかその本を~!』
これは想像以上に酷いことになっている……藤岡は今度こそ睡眠薬をありったけ口に放り込みたい気分になった。
そして実際、スク水と言うのは魅力的だった。
いつのことだったか、男女合同のプールの授業で始めてカナのスク水姿を目にしたときは、急な腹痛が襲ってきたとわざとらしい嘘をついてまでもトイレに避難してその時間をやり過ごさねばならなくなったほどだった。
え? トイレで何をしていたのかだって? それを藤岡に聞くのは余りに酷だろう。察してやってくれ。
そう。酷、こく……『コク』だからね。

(ヤバイ……スク水となれば話は別……あれは禁忌の破壊兵器だ)
藤岡は戦慄した。とにかくスク水はヤバイ。
チアキに対し、邪な感情はないにしても、アレを着られると話は別だ。
おったてるまではいかなくともうろたえてしまう可能性はある。
そうすればカナは確実に藤岡をロリコンと認定するだろう。
(好きな女の子ににそんな風に思われたら……生きていけない)
思わず身構えた藤岡。しかし、ふすまの向こうの様子がどうにもおかしい。何やら騒いでいるように聞こえる。
「どうしたんだろう……」
するとふすまの奥からはチアキの興奮しきった声が聞こえてきた。
『いい加減にしろよ! どうして私ばかりが恥ずかしい格好をしなくちゃいけないんだ!』
『だって、チアキは小学生じゃないか。藤岡はロリコンなんだから、お前じゃないと対象にならない』
既に完全にカナにロリコンと断定されていた。藤岡は口にショットガンを咥える覚悟を決めた。
『ちょっと待てよ! お前の話じゃロリコンって言うのは幼い女の子を好むことを言うんだろう?
 だったら大きな視点で見れば、カナ、お前だって立派なロリじゃないか!?』
『へ……? いや、だって私は中学生だし……』
反論するカナだが、チアキの論理的な話出しに乗ってしまったからには、既に勝ち目はなかった。
『そんなことはない! 世の男たちの平均的な年齢から考えれば、中学生だって十分に対象じゃないのか!?』
『いや……そうだとしても、肝心の藤岡は私と同い年……』
確かに藤岡がロリコンならば、同い年のカナになど興味は持たない。カナを脱がそうが、何を着せようが無意味。
が、この場ではそれは既に詭弁に過ぎなかった。
社会的にみて中学生も十分ロリコン――そうチアキが判断してしまったからには、もう止まらない。

『関係あるか! だからお前も脱げッ!』
『どうして私が脱がなくちゃいけないんだー!』
何かとんでもない展開になっている……藤岡は背筋を凍らせた。あと正直少し、ワクワクしてしまった。
『五月蝿い脱げッ!』
『わわ、無理やり服を引っ張るな!』
『五月蝿い五月蝿い五月蝿い!』
もはや怒号に混じって姉妹が入り乱れ身体をぶつけ合う音まで聞こえてくる。
藤岡は己の息子の胎動を感じた。
(ヤバイ……だから鎮まれってッ……)
そして――
「「わっ!!」」
もつれ合った二人はそのまま転倒し、ふすまに激突。
突き破って隣の部屋――つまり藤岡の目の前へと投げ出されたのだった。
(――!! この展開はお約束過ぎるよ……!)
藤岡が涙目になっても時既に遅し。目の前にはあられもないカナとチアキの姿が……。

「う」
藤岡が思わず呻くのも無理はない。
まず仰向けになりながら転倒の際に打ったと思われる頭をさするチアキ。
カナに無理やり着させられようとしたためか、スクール水着は彼女の身体を全て覆うことなく、そのせいで、真っ白な肩と……まだ女性としては未成熟な胸……、しかしそれでも己が女性であることを立派に主張する小さなピンク色の突起がふたつ……完全に露になっていた。
(ぇ……藤岡が私のことをまじまじと見ている……)
しかし、チアキの脳内に去来したのは己のあられもない姿を異性に見られる恥辱ではなく、仄かな興奮だった。
(私のような……女らしくない身体でも藤岡は……)
チアキは無性に嬉しくなってしまった。
(藤岡がもし本当にロリコンだったら、きっと私のこと……)
普段は正反対でもやはり姉妹と言うべきか。チアキの思考の飛躍具合はカナのそれといい勝負だったらしい。
が、この場合、少し当たっていた。
(ヤバイ……スクール水着……しかも半脱げ……微妙に露出した肌……これはヤバすぎる)
即座に藤岡は己の息子が目覚め、存在を主張し始めるその胎動を予感した。
(オイ……! 鎮まれッ……! ここで勃てたら全て終わりだ! もう南に完全にロリコンとして認定されるぞ!)
必死になって素数を数える藤岡。無理やりに目を閉じ、何とか心を無にせんとする。
(ふぅー……なんとか落ち着いてきた。これなら冷静になれる……とりあえず……)
「とりあえずチアキちゃん、服を……」
藤岡が気を取り直して、目を開けたその時だった。

「あたたたた……全く、チアキはどうして素直にならないかね……」
同じくもつれ合って倒れていたカナが声をあげた。
藤岡はそれにつられて、視線をカナに向けてしまった。
「あ」
見れば、もうそのまんま。カナも完全に半脱げ。
無理に上着を脱がされたので上半身は下着のみ。
吸い付きたくなるようなつやつやの首筋。綺麗な彫刻のような鎖骨。
中学生らしい純白のブラジャー。それに包まれるは控えめながらも確かなふくらみを持つ乳房。
小さくて可愛らしいおへそ。ついでにスカートがめくれてパンツも完全にご開帳。
藤岡がカナを見る目が如何に美化されたそれであったとしても、想い人のあられもない姿はあまりに刺激的で、
つまりはただの中学生の男子の理性を粉々に破壊するには十分な威力であったわけで。
ついでに言えば、半脱げと言う異様なシチュエーションが逆に藤岡の性欲を駆り立ててしまったわけで。
(こ、これは……いつぞやの露天風呂で全裸を見てしまった時より……エロいかも)
どうやら藤岡君は少し特殊な性癖をお持ちだったらしい。これからもカナもチアキも苦労することだろう。
そして、
(ア、モウダメダ)
藤岡2号が覚醒した。

むくむくむく。

「「あ」」
同時に声をあげるカナとチアキ。
勿論その視線の先には、まるで尺取虫のごとく質感を持って反りあがった藤岡のアレが……。

「勃った! 藤岡が勃った!!」
まるで障害を克服した我が子が車椅子から立ち上がったかのような喜びの声をあげるカナ。
「あれが……藤岡の……」
対照的に呆けたような声を上げ、熱の篭った視線でじっとそれを見つめているチアキ。
「…………」
そして自らの安らかな死を受け入れ、涙を流す藤岡。
まさに三者三様。これが戦いの先にあった、それぞれの終末であった。
「ほうら、見たかチアキ! やっぱり藤岡はロリコンだったんだ!!」
「そんな……藤岡……こんな私でもいいと……?」
この世の始まりのように騒ぐカナと、何やら違う意味での感情の篭った視線で自分を見るチアキ。
藤岡の気まずさここに極まれり、だ。
「いや、その、これは」
そんなチアキを前にして優しき男、藤岡は言えるはずも無い。
まさかこれがチアキでなくカナの半裸を見ておったてた結果だなんて。
(つーか、気付いてよ南……今自分がどんなカッコになってるか……)
心の中でさめざめと泣く藤岡に対し、カナは己の醜態に気付いていない。
そのせいで余計に下着はズレ、今度は微妙にピンク色の乳首まで見えてしまう。
「う」
「ゎ」
また一段と硬くなってしまった……。
しかもその様子をバッチリとチアキに見られている。ひじょーに熱の篭った視線で……。

「藤岡はロリコン! やっぱり私は正しかったんだ! 私こそ正義!!」
「ふじおか……私はお前が相手なら別に……」
次女のバカ騒ぎと三女の変な意味での覚醒――。
両極端な結果を残して、藤岡ロリコン疑惑騒動は終わった。
そしてその晩、可哀想な藤岡は想い人であるカナにロリコンと認定された悲しみで枕を濡らすのであった。
ちなみに勿論、カナのあられもない姿は今でも目に焼きついている。
仕方ないのでそれを思い出し(自主規制
ちなみに実を言うとチアキの半脱げスク水姿も脳裏に焼きついてしまっている。
(しかもあれもあれで南とは違った趣向がありまた悪くない……って俺は何を考えているんだ!)
でもそれを思い出し(自主規制

その夜、新調したばかりのはずの藤岡の部屋のティッシュ箱は、あっさりと翌朝ゴミ箱の中で発見されたと言う。

ここから先は余談であるが――。
カナは『男は皆ロリコン説』に更なる確信を得ようと躍起になり、藤岡をコレまで以上に頻繁に家に招いては『実験』に勤しむようになった。
そして毎回のごとくそれに付き合わされるチアキ。普段ならばカナの言うことなど相手にせず、決してそのような茶番に付き合うこともないはずであるが、ふとしたことから芽生えた藤岡への淡い気持ちに気付いてしまった今では、逆に喜んで『実験』に付き合うようになってしまった。
一昨日は幼稚園児ルック、昨日は旧式スク水……もはや南家はコスプレ喫茶と化した。
そして何も知らないハルカは、不本意にも自身が姉妹の中で最も性的知識に疎い存在になってしまったことにも気付くことはなかった。
最後に毎日毎日繰り返し行われる実験に辟易した表情と止め処もない涙を浮かべている藤岡。
正直羨ましいぞこの野郎――。イッパツ殴らせろ。

終わる


  • ロリは逝ってよし -- ギコギコ (2009-05-17 21:59:23)
  • ↑プッ( ′,_ゝ`) -- 名無しさん (2009-05-30 20:40:54)
  • ロリは正義だろ。常識的に考えなくても。 -- 名無しさん (2009-06-07 12:47:43)
  • 修正 ロリ藤岡は逝ってよし -- ギコギコ (2009-06-18 00:20:23)
  • 俺からは50パツ殴らせろ -- 名無しさん (2009-06-26 23:08:51)
  • ↑0が1つ足りないじゃないか -- 名無しさん (2009-07-19 20:48:42)
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