桜場コハル作品エロパロスレ・新保管庫

千秋×藤岡ルート

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――――チアキ×藤岡ルート

「南! ……オレと付き合ってくれ!!」
藤岡の3度目の告白。それは南家、チアキの目の前で行われた。
カナは藤岡を家に招きながらもケイコとも遊ぶ約束……世にいうダブルブッキングと言うのをしてしまっていた。
そして、考えた末に藤岡を家に放置し、ケイコの家に遊びに行くことにしたのだ。(おやつのケーキ目当て)

「いや、だからさ……悪いけどお前とは付き合えないんだって」
初めてカナの口から出た、勘違いなどでは無い……明白な断りの返事。
さって行くカナの後姿を、藤岡はただ茫然と眺めていた。

「お、おい……気にする事無いぞ? きっと、遊びに行くから『今日は遊びに付き合えない』って意味だろ?」
まったくもってチアキの言うとおり、カナはそう言う意味で『付き合えない』と言ったのだ。
しかし藤岡にはそうは聞こえていない。自分はフラれ、その妹に慰められていると言う惨めな状況、一刻も早くここから逃げ出したい気持ち。
それに、胸に秘めた思いもある……

「チアキちゃん、オレさ……もう南の事、諦めようかと思うんだ……
 これ以上付きまとったら迷惑かも知れないし……最近、仲良さそうな一年がいるんだ。
 南、もしかしたらその子の事……」
「それって!! …………もう家に遊びに来ないって事か……?」
「そうだね……こんな風にしてると、いつまでも諦めきれないだろうし――――」

もし藤岡の言う通りになれば中学生のカナはともかく、小学生のチアキが藤岡と会う機会はほぼ皆無。
せいぜい道端でバッタリ……くらいだろうか。
「そんなっ……じゃあ私はどうすれば…………今まで通り遊びに来い! これは命令だぞ!!」
詰め寄るチアキの頭を笑顔で撫でる藤岡。しかし、その口から『わかった』等の返事は無かった。
チアキはすぐにその意味を理解する。
(――――もう……本当に来ないつもりなんだ…………)

つまりこれは大袈裟に言えば、チアキが藤岡に想いを伝える最後のチャンスかもしれない。
少なくとも千秋はそう思っていた。だから焦る、早く自分の気持ちを伝えなくてはと――――
「藤岡、私は……私は、……藤岡の事が好きだ! だからこれからも家に遊びに来い!」
たった今、姉に振られた男に告白すると言う何ともおかしなシチュエーション。
本気のチアキに対し、藤岡はこれを『チアキが気を使ってくれている』と勘違いする。

「あははっ……チアキちゃん、気を使ってくれてありがとう」
「……は?」
カナ並に色恋に関してまったくもって鈍感な藤岡。
(――――言葉で言って伝わらないなら……)
最後のチャンスと思っているチアキは、いつになく大胆な行動を起こす。

「藤岡、お前はカナのどこが好きなんだ? 活発なところか? バカ野郎なところか?
 私は勉強が得意なお利口さんだ。カナとはまったく違う……でも、藤岡がそれを望むなら私は……
 勉強は止めて活発な子になる! バカ野郎になる努力もする! だから、私を女として見ろ!」
おでこがひっつく程顔を寄せ、真剣な表情で想いを伝えるチアキ、

「えっと……そんなに気を使って貰わなくても大丈夫だ…………んっ、んんー?!」
不意に押しつけられた唇は小刻みに震え、それでも藤岡からなかなか離れようとしない。
そしてようやく離れた時、チアキは普段見せない様な照れた表情で俯きながらも、
恥ずかしそうに口を開く。

「本気じゃないなら……こんな事しないだろ? 私の気持ち……少しは理解できたか?」


  • さぁ、続けようか -- 名無しさん (2015-02-19 05:17:17)
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