桜場コハル作品エロパロスレ・新保管庫

1

最終更新:

coharu

- view
メンバー限定 登録/ログイン
「じゃあちょっとここで待ってて。」
「おー、早くしろよな。」

学校の帰り、家の玄関にトウマを待たせ、マコトは自宅の2階へと上がって行く。
そしてしばらくすると、大きなカバンを持ったマコト…もとい女装したマコちゃんが現れた。
「よし、じゃあ早速出発しよう!」
「それは良いんだけどさ、何でお前オレの家来るのに女装してるんだ?」
「え? …あぁ! つい癖で!」
「癖って…はぁ……お前、身も心もすっかり女だな。」

そう言って、あきれた様子でマコちゃんを連れてトウマがやって来た場所…それはトウマの自宅、もう一つの南家。
この日、新しい女物の服が欲しいマコちゃんと、新しい男物の服が欲しいトウマは、学校で、互いの着ていない服を交換し合う計画を立てていた。

「うわー!トウマ、お前んちってデッカイんだなー!」
「そーか? ただのボロボロの家だろ。」
「いや、普通家にこんな立派な庭とかないから! 家もでかいし!!」

なんだか目をキラキラさせて興奮するマコちゃん。
トウマはそんなマコちゃんを置いて、自分も部屋に服を取りに行くことにした。

「じゃあオレも服持ってくるからさ、ちょっとその辺で適当に待ってて。」
「あっ、じゃあさ! ちょっと家の中とか探検してきてもいいか?!」
「探検って…別にいいけど、アニキのとかもあるから、その辺の物あんまり触るなよな。」
「うん! 任せといて!!」
何を任せるのか…トウマは首をかしげながら自分の部屋へ向かった。
しばらくの間、家の中をくまなく探索するマコちゃん。

そして到着してしまう。π=2h、アキラの部屋へ。
そして発見してしまう。ベッドの下からひょっこり顔をだす怪しげな本を。
そして侵入してしまう。その怪しげな本に惹きつけられるように。

気づくとマコちゃんはその本を手に取っていた。それはまごう事無き18歳未満お断りの本。
(―――こ、これは子供が見ちゃいけない本なんだ…っ!)

マコちゃんはその場に本を置き、2・3歩下がった辺りに座る。そしてジッと見つめる、その表紙を。
そしていつしかその手は再び本へ伸ばされ、マコちゃんは天井の方を見ながら表紙を親指と人差し指で摘み、ゆっくりと表紙を捲ると、そちらへ目をやった。



マコちゃんは、女の人の裸の写真を見て、あまりの衝撃に思わず顔を赤くして目をそらす。
しかし再びその視線はゆっくりと本の方へ…

「おーい、マコトー! ……ってこんな所にいたのか。なにしてん………だ?!!」
声に気づき振り返ったマコちゃんの視線の先、そこには不潔な物を見るような目で自分を見るトウマが立っていた。
マコちゃんは慌てていい訳を考える…いや、その前に部屋から出て行こうとするトウマを引き止める事を考える。

「トウマ! 待て、話を聞け! …聞いてくれ! ……いや、聞いて下さい!」
「う…うるさい! そんなのしまって、さっさとこっちの部屋に来いよ!」
「そんな……トウマ、お前それでも男か!」
その言葉にトウマはピタッと動きを止める。

「…いや、オレは女だから。…そ、それに! そんな本と男がどうとか関係ないだろ!!」
「大ありだ! 男なら見るだろ、普通! なのになんだ今のは!
 トウマのリアクションは女その物だったぞ!
 このままじゃあっという間にあの藤岡って人にバレて、
 この前言ってたチェランコとエランコの話も出来なくなっちゃうぞ!」
「チェランコ…って、…シェラスコとエラシコだろ。
 ……うーん、でも確かに藤岡にバレルのは困るなぁ…。」

揺らぎ始めるトウマの心。マコちゃんは揺らいだ心を、ここぞとばかりに攻め立てる。
「さぁ、トウマ! お前もチェラシュコの為に来い! ようこそ男サイドへ!!」
「…なんか引っかかるけど……あー、もう分かったよ。…見ればいいんだろ。」
こうしてマコちゃんは何とか事をごまかし、ページをめくり始めた。

何故か正座をして本を見るマコちゃん。トウマはその後ろから、遠目で恥ずかしそうに見ている。
トウマは口ではいろいろ言ったが、実際の所少しは興味があったのか恥ずかしそうにしながらも、目は本にくぎ付けだった。

「なんか……よく分からないけどすごいな、トウマ!」
「そうか? …オレには男のこんなモノを口に入れて、嬉しそうにしている女の気持ちなんて分からないけど…。」
「女の気持ちかぁ……よし、ちょっと試してみようか!」
「よし…って! 何がよしだよ!」

そう言って自分のスカートをめくり上げるマコちゃんに、慌てて待ったをかけるトウマ。
「あのさ、お前が男サイドがどうこう言った時から気になってたんだけどさ、今はオレが男で、お前は女なんだろ?」
「え? …あっ! そうだ、オレは今女でした!」
「つまりだ、この場合オレのをマコトが口に入れる訳だ。…でもそんなの体の構造上不可能だろ? だから諦めろ。」

我ながら上手い事言いくるめた…トウマはそう思っていた。…しかしマコちゃんは新たな提案をしてきた。

「…じゃあさ、代わりの物……そうだなぁ…オレがトウマの指を咥えればいいんじゃない?」
「はぁ?!」

マコちゃんの提案に慌てるトウマ。マコちゃんはとりあえず説明を始めた。

「だからさ、男は咥えられる気持ち…女は咥える気持ちが分かれば良いなら、指でもいいんじゃないの?」
「で…でもそんなのダメだ! ……その、恥ずかしいし…。」
「指一本くらい我慢しろトウマ! 男になる為…ジェラシカの為だと思って!」
「シェラスコだ! …もー、仕方ないなぁ……ちょっとだけだからな。」

そう言ってトウマが人差し指を差し出すと、マコちゃんは指の先をパクッっと咥えた。
「…あむっ……ちゅぱっ……」
「ふ…ぁ……っ!」
マコちゃんに指を咥えられ、思わず声を出してしまうトウマ。
しかしマコちゃんは、お構いなしに指の付け根まで咥えこみ、口の中で指をなめ始める。

「…んー…んぐ…っ……くちゅっ……チュパっ…どう? 何か分かった? …はむっ……チュウチュウ…」
「何かって……分からないけど、体がゾクゾクするって言うか……ん…ぁ、……ハァ…ッ、」

マコちゃんは指を咥えながら本を捲り、見本となるフェラチオのページを探す。
そしてある事に気づくマコちゃん。
(―――あれ? もしかしてコレって、咥えるだけじゃなくて入れたり出したりするのかな?)
そう思ったマコちゃんは、早速トウマの指で試し始めた。

「ん…っ、…くちゅ……っ、…じゅぷっ、じゅぷ…っ、ケホッケホッ!…あむっ、…んんー、ぐちゅっ…グチュッ……」
初めての指フェラに、時折むせながらもトウマの指を先から根元まで…卑猥な音を立ててしゃぶり始めたマコちゃん。
するとトウマの体を電気の様なものが走りぬける。

「マ、マコト! そんな…激し…んぁ……っ、ダメだって! あっ…ひぁっ、……ふ…ぁ……んっ!」
「…んぐっ、…なんら? …ほぉかひはの? ……んっ、んっ、…じゅぷっ……ぷはぁーッ!」
マコちゃんが口を離すと、慌ててその指を胸のあたりで隠すトウマ。
その顔は真っ赤で、トウマは何もしていないのに呼吸は荒く、肩で息をしている。

「どうかしたの?」
「べ、…別に、…どうもしてないけど。」
「…で、男の気持ち…何か分かったのか?」
「うーん……舐められると、体が熱くなって…それからムズムズするって言うか、変な声が出ちゃうみたいだな。」
「そうかぁ…オレの方は、舐める女の気持ち全然分からなかったよ。」

適当な意見交換を済ますと、マコちゃんは本を元の場所へ戻そうとした。
ようやくトウマも一安心……とその時、マコちゃんは本を直したベッドの下から、新たなアイテムを取り出した。

「…なぁトウマ。ベッドの下にあったんだけど、これ何なんだろう?」
「DVD…? …えっと、『美人三姉妹が送る非日常、性生活。みなイケ』……なんだこれ?」
「…あっ、トウマ。ここにケース………がっ!!!」
「マコト? …どうした?……うわぁ?!!!!」

そこにあったのは、間違いなく18歳未満お断りのDVDのケースだった。


次へ

名前:
コメント:


目安箱バナー