桜場コハル作品エロパロスレ・新保管庫

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coharu

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体操服に着替えて外へ行こうとしたら………
    ピーンポーーーン
「私はチャイムの押し方で誰が来たかわかる。今のは………春香だな!」
「へー (でも、春香ちゃんだったらわざわざチャイム押さないよねwww)」
「鍵あいてるぞー」
おじゃましまーすと男の人の声が聞こえた。
やっぱり、藤岡君か…………私のライバル!
夏奈ちゃんは当たっただろ? という顔でこっちを見てくる。間違いは認めないんだねwww
でも、そういうとこがいいんだよ、かなちゃん。
「藤岡、お前なんで来たんだ?」
「ええ? だって南が夕食に来いって呼んだんじゃないか」
「そうだっけ?」
「…………………(シュールに正座し無言で藤岡君を見つめる)」
「(あれ…なんかおれすごい見られてるんだけど)」
すんでのところでお預けを食らった私は表情には出さないがかなり不機嫌になった。
こうなったら練習のときに思い切り抱きついてやるんだから!
でも、このまま藤岡君がいたら練習できないよね?
よーし、こうなったら……
「ねぇ、夏奈ちゃん練習行こうよぉ~」
藤岡君に見せつけるようにして私は夏奈ちゃんの腕にしがみつき懇願した。
もちろん、いままで皆には聴かせたことないような甘い声でね♪
「あ、ごめんごめん吉野。とういうことで、私たちはちょっと外にいくからお前は千秋と遊んでてくれ」
「え? 千秋ちゃんいたの?」
え…いたんだ千秋。
そういえば、宿題が多めに出たから今日で終わらせるっていったようなきがした。
ま、私は昨日で終わったんだけどね。そんなことはどうでもいいよ!
私たちはマンションの下にある芝生で練習を開始することにした。



「きゃっ」
ドスンと音を立てて私たちは本日七度目の転倒の成功した。
といっても、半分は私がわざとやってるんだけどね。
今回は長めに夏奈ちゃんに抱きついた。
「なぁ吉野、お前なんだか転ぶたびに私に抱きついてないか?」
「え~、だって怖いんだもん(ほんとは大好きだからだよ!)」
私たちは再び起きあがり練習を開始することにしようとしたが………
「うわっ」
起き上がる瞬間に夏奈ちゃんがバランスを崩し私に覆いかぶさるようにして倒れこんできた。
「……………(この状態はやばいね……)」
覆いかぶさる勢いがありすぎて私と夏奈ちゃんの顔の距離がとんでもなく近くなってしまった………(唇がこんな近くに!)
少しも荒れていないピンクの唇………まるで私にキスしてって言ってるみたい……………。
夏奈ちゃんも無言で私を見つめる、そして次第にその唇の間の距離が狭まって行く(夏奈ちゃんとの初めてのキス…………)
もう距離はゼロに近い、夏奈ちゃんもやめる気配はない。私は目をつむってキスをじっと待ったんだけど………………
「お~い、バカ野郎。夕食で来たぞー。吉野も食べていけよー」
あともう少しのところで千秋がベランダから私たちを呼んでしまった。
私は再びお預けを食らってしまった。これで二度目だよぉ。
足に結んであった鉢巻を解く夏奈ちゃん、解き終わって立ち上がった夏奈ちゃんに私は我慢できずに抱きついてしまった。
「夏奈ちゃん、夏奈ちゃん………」
「ど、どうしたんだ、吉野?!」
何度も名前を呼びながら私は夏奈ちゃんに抱きついた。
最初のほうは夏奈ちゃんも戸惑っていたけど突然ギュ~としてきた。
「よしの、何があったかわかんないけど私でよかったらいつでもこうやってしてやるからな」
「夏奈ちゃん………」
夏奈ちゃんは少しも嫌がる顔をしないでそのあと頭を何度かなでてくれた。
「……………」
「おい吉野! 早く帰って夕飯食べるぞー」
「……うん!」
そうして私たちは部屋へ戻って行った。
今はまだ無理かもしれないけど、いつかこの気持ちを伝えるんだ。
女の子同士だからおかしいと思われるかもしれないけどかまわない。

だって、好きなんだもん、夏奈ちゃんのことが!


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